『地球外少年少女』

 折りたたみシェルター内で登矢は大洋を何度も蹴ってシートから追い出してしまう。同年代が心葉ひとりしかいない環境で育ってきたので、ネットでの意見と大洋の言葉が重なってしまい、言葉ではなく無言の蹴りで地球人をはじき出す。14歳にしては子供っぽいのですが、比較する同年代がいなかったから、他人に指摘されるまで分からない。ダッキーの言語機能は知能が上がっても壊れたままだ。

 

電脳コイル』に続いて独自設定は多いけど、その解釈の振れ幅は今回の方が大きい。曖昧ってわけじゃなくておそらく磯監督の中では1つのアイデアに対していくつかのそれぞれ異なる設定(採用されていないものも含め)があり、それらは同時に存在する。という状態(初期サッチーはほぼほぼクリーチャーだった)なので、まあ劇中では明かされてないってことだろう。「地球外少年少女Ver.2.0」は制作されるのだろうか。『マリー&ガリー』じゃないけど。

 

折たたみボトルが気になる。どうやら布と骨のパーツに分かれていて、ボトルというかカンの形をしている。ひとつのプラスチックで作ろうとすると材質によってはたたんでも元の形に戻ろうとするので難しいし、あまり複雑なたたみ方はできないし洗うのが手間だ。ジャンプ傘みたいに一瞬で展開できるらせん折りのボトル、今のところ見ないけどこうきましたか。